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姉と私と音楽と


先日読んだネットの記事に


「姉妹や兄弟はライバル意識があるものだ」


と書いてあった。




"私はどうだったろう?"


と、思い返してみるが、


素直にライバル心があったとは言えない。


私は姉をライバル視することに


罪悪感があったのだ。




それは、


親が多忙で帰ってこれない我が家で、


姉は母代わりだったからだ。


私と変わらない小さな身体で


私を守っていた立派な姉を


ライバル視することはできなかった。







しかし年子は比べられることが多い。


大人っぽく器用で賢い姉と


やんちゃで、不器用でおバカな私。


笑われたり、からかわれることが多い私は


正直、悔しさを抱えていた。



しかし姉をライバル視することが


できない私は、


比べられることを避け続けた。





でもそんな私が1つだけ、


姉とライバル心を


燃やしたものがある。


それが【歌】だった。




姉は誰もが認めるほど歌が美味かった。


そんな姉にいつも憧れていた。


でもいつもと違ったのは、


"私も歌ってみたい"と


心の中で野心のようなものが


生まれていたこと。




私の音楽人生は


姉がボーカルのバンドでエレキギターを


弾くところから始まった。




姉が高校を卒業した時、


私は自分のバンドでボーカルを担当し、


姉と同じ歌をコピーしてライブにでた。


姉と比べられることを避けたはずの私が


姉と比べられる環境に身を置いたのだ。




私は歌を通してはじめて


姉と対等でいることを


主張しようとしたのかもしれない。






でも、歌い続けるほど、


歌は一人一人オンリーワンであることを


知っていく。


私の歌声は私だけ。


誰とも比べられない。




歌を通してそれを知った時、


姉へのライバル心も解放されていった。


ライバル心を認めること、


ライバル心を解放しすることができた時、


私は改めて兄弟がいて良かったと思った。





しかし未だに私には分からないことがある。


母代わりまでしてくれた姉に


私はいつの日か恩返しが出来るだろうか。


妹とは、姉に何が出来るのだろう。


未だにわからない私なのであった。



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